私たちの研究室では、からだの恒常性を維持する仕組みを理解することを目標に、シグナル伝達や代謝調節をキーワードとして代謝・がん・免疫などの生命科学研究に取り組んでいます。これまでの研究において、鉄代謝におけるユビキチンネットワーク [Cell Metab. (2011)] やHippo細胞内シグナル伝達経路の制御機構 [Genes Dev. (2015)] および細胞外小胞を介した免疫応答の制御機序 [Cell (2016)] などを明らかにしてきました。これらの基礎医学研究によって得られた知見をもとに、未来医療の礎を築くような革新的治療法の開発をめざしています。
鉄代謝恒常性の破綻は個体発生や組織の生理機能に異常を引き起こします。
Hippo経路は多彩な生命現象に関わりますが、その全貌は未だ謎のままです。
宿主のがんに対する免疫応答は、がん細胞と腫瘍微小環境の相互作用により制御されます。